声の大きな者の意見が通る(その2)ー自宅で発声練習ー
声を出すことの感覚をつかむためには、前の記事に書きましたがボイストレーニングを一度でも受けてプロのアドバイスを受けるのがおすすめです。
ただ、ボイストレーニングを一度受けただけでは、時間がたつと感覚が薄れてしまうので、声を出す感覚をキープするために日常的にできることを考えました。
お風呂で発声練習
私は、お風呂に入ったときに発声練習しています。
賃貸マンションなので、隣近所に聞こえるほど大きな声を出すことはできません。
私の場合は、会社の会議で発言するときを想定した声の大きさで練習しています。
その程度の声であれば、たぶん隣の部屋までは聞こえないと思います。
練習方法は単純で、湯船につかりながら「あいうえお」と発声するだけです。
ただし、ひとつの音は10秒ぐらい伸ばして「あー・いー・うー・えー・おー」と5音で約50秒、これを何度か繰り返します。
ただ漫然と声を出すだけではなくて、どのように声を出せば良い声になるか、良く響く声になるかというポイントを探りながら声を出します。
口の形や大きさを変えると声も変わります。
顔を上に向けても下に向けても、それに応じて声の出方が変わります。
また、口の形は同じままで、のどを意識的に開いたり閉じたりしても声の出方が変化するのが分かります。
試行錯誤しているうちに声が響くポイントが見つかる
そのように声の出し方をいろいろ試行錯誤していると、声が響きやすいポイントが少しずつ分かってきます。
あと、意識の持ち方としては、口からではなく、体の内から声が出てくるようなイメージを持ちます(これはボイストレーニングの先生に言われたことです)。
私は、体全体がひとつの楽器だとイメージして声を出しています。
例えばギターなどは、弦だけで音を出しているわけではなくて、ボディ全体を共鳴させて音を出しているわけです。
体全体が楽器のように共鳴することをイメージして、なるべく脱力して声を出すようにしています。
湯船につかりながら行うと、体もリラックスしているので脱力の感覚も得られやすいです。
自分で発声練習をして気付いた点
「あいうえお」と発声練習すると、発声しやすい音と発声しにくい音があるのが分かります。
「あ・お」は口を開くので発声しやすいです。私の場合は「お」が最も声を響かせやすいです。
一方で「い・う・え」は口を大きく開けないので発声しにくいです。
それでも口の開き方などを試行錯誤していると、比較的出しやすいポイントが見つかります。
「い」「え」は口を横に広げすぎない方が良いですし、「う」も口をすぼめすぎない方が良いですね。
また、発声練習を毎日していると、声が出やすい日と出にくい日があることに気付きます。
調子の良い日は、何のひっかかりもなく声がストレートに出る感じがしますが、調子の悪い日は喉にひっかかる感覚があって声がスムーズに出ません。
体調によるものなのかどうか原因は良く分かりません。
自己流発声練習の成果
自宅で発声練習をするようになってから、普段の声の出方も変わってきました。
以前に比べれば、明らかに声が通るようになりました。会話中に「え?」と聞き返されることも確実に減りました。
自分の声に自信が持てるようになると、会議の場などで発言することも恐れなくなります(自分の意見に自信がないときはダメですが)。
ただ、騒がしい居酒屋などでは、まだまだ声が通りにくいので、さらなる工夫が必要と考えています。
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