朝食は食べるべきか食べないべきか結局どっち?

2018年6月5日

朝食は食べた方が良いのか、食べない方が良いのかという論争が以前からあります。
一時期は、本屋に行くと「朝食はしっかり食べろ」と主張する本と「朝食は食べるな」と主張する本が並んで置いてあったりしました。

私も、若いころから食事と健康には関心があったので、この朝食論争にはずいぶん振り回されました。

朝食はしっかり食べた方が良いという本に影響されていたときは、朝からしっかりご飯とおかずを食べていましたし、朝食を食べない方が良いという本に影響されていたときは、お昼までは何も口に入れないという生活を守っていました。

ただ、今から思うと朝食を食べることについて「良い・悪い」という二元論で考えていたのが間違いだったと思います。

朝食は食べても食べなくてもどちらでも良い?

「朝食論争」に振り回され、時期によって朝食を食べたり食べなかったりしてきましたが、今の私の考えは朝食を食べても食べなくても結局は「どちらでも良い」というところに落ち着きました。

もう少し丁寧にいえば、朝食を食べるかどうかはケースバイケースで柔軟に考えた方が良いということです。

現在の私は、朝食を食べたいと思った時は食べ、食べたくないと思った時は食べないというスタンスです。

私の場合、朝からパンやご飯をしっかり食べてしまうと午前中に胃もたれするので、食べたとしても果物とヨーグルト程度の軽い朝食です。
ただし、たまに朝から空腹を感じてパンを食べる日もあります。食欲がなければコーヒーだけにする日もあります。
それで何の支障もありません。

そもそも食生活というのは、自分のライフスタイルに合わせてトータルで考えるべきもので、朝食だけを切り取って「良い・悪い」と白黒つけようとすること自体がナンセンスだと思います。

決まった食生活を頑固に守るのはリスクが高い

危険だと思うのは、自分の体調や体質あるいはライフスタイルを無視して「朝食は絶対に食べる」あるいは「朝食は絶対に食べない」と頑固に食生活を固定化してしまうことだと思います。

食事と健康の関係については現在でも多くの研究者が次々と新たな研究結果を発表しています。新たな研究により今までの定説がひっくり返ることもあります。

それぐらい食事と健康の関係を科学的に立証することが難しいということです。

健康に良いとされていた食生活を20年続けた結果、実は健康に悪かったということが後で分かったとしても誰も責任は取ってくれません。

意志が強いのは結構ですが、食生活においては、「自分の体の声を聞く」という姿勢が必要だと思います。
そのうえで、食べたい物を食べ、食べたくないものは食べないと柔軟に対応するのが、結果的にバランスが取れた食生活になるのではないでしょうか。

私の場合は、色々な説に振り回されて朝食を食べる時期もあれば食べない時期もあったりしたのが、長い目で見ればバランスが取れて良かったのかもしれません(結果論ですが)。

本のタイトルに惑わされない

ただ、「食生活はトータルバランスで柔軟に考えましょう」というのが答えでは、当たり前すぎてインパクトがありません。
もし、そんなタイトルの本が本屋に並んでいても、インパクトがなさすぎて、私も手に取らないと思います。

やはり、人目を引くためには「~を食べてはいけない!」というインパクトのあるタイトルが必要なのでしょう。

余談ですが、最近は「~しなさい」とか「~はやめなさい」といった命令形のタイトルの本がやたら増えているような気がするのは私だけでしょうか。
出版社もマーケティングによってタイトルを決めているはずなので、今はそのようなタイトルの本が売れるのでしょう。

そのようなマーケティング手法に振り回されないためにも、もう少し消費者が賢くなる必要があると思います。