団塊ジュニア世代の結婚と老後(結婚して家族がいれば老後は安心?)
老人の孤独死が以前にテレビで特集されてから、生涯未婚率の上昇と老人の一人暮らしの増加が問題視されています。
未婚率が高い私たち団塊ジュニア世代にとっても、老後をどうするかという問題にはいずれは直面します。
結婚して家族がいれば老後は安心というのは幻想?
独身男女の老後ばかりが問題視されていますが、本当にそれだけの問題なのでしょうか?
「結婚して家族がいれば老後は安心」という考え方は短絡的すぎるのではないでしょうか?
私は、「結婚して家族がいれば老後は安心」だとは決して思いません。
もし「老後が不安だから結婚したい」という人がいるとしたら、考え方が何かズレているように思います。
実際に、家族がいながらも孤独な老人は今でも大勢いると思います。
家族が面倒をみたくないために施設に追いやられる老人、子供が一緒に住みたがらないので一人暮らししている老人などです。
「結婚して家族がいれば老後は安心」という考え方は、私にはナンセンスに思えます。
私と同世代でも必死で婚活をしている人たちがいます。
婚活をしている人はよく「一人はさみしいから」といいますが、40歳を過ぎて自分の老後が見えてくると、一人では不安だという思いが婚活に走らせている部分もあると思います。
独身老人がマイノリティーでなくなる時代が来る
私たち団塊ジュニア世代が老人になるころには、独身老人自体がもはやマイノリティーではなくなると思います。
このまま生涯未婚の男女が増えていけば、社会自体がそれに合わせて変わっていくのではないでしょうか。
私自身は、心が通じていない「家族」よりも、お互いに助け合える「友人・仲間」がいた方がずっと良いと思います。
個人レベルのつながりだけではなく、未婚の老人(家族がいながら一人暮らしの老人も含め)がお互いに助け合うためのコミュニティーが増えてくるのではないでしょうか。
私たち団塊ジュニア世代が新しい老人社会をつくるのではないか?
今の老人世代とは違い、私たち団塊ジュニア世代は20代のころからインターネットを使っています。
ネットを通じてコミュニティーが作られていくことを若いころから体験している世代なので、私たちが老人になるころには、おそらく今とは全く違った老人社会ができあがるのではないでしょうか。
私たちの世代は、すでにネットを経由した多くのコミュニケーション・ツールを使いこなしています。
私たちが老人になったとしたら、コミュニケーションの場が病院の待合室だけということはなくなると思います。
住居については、独身老人向けの賃貸住宅も増えるでしょうし、一人暮らしが不安な人向けに老人用のシェアハウス(老人と若い人の組み合わせも可)もできるかもしれません。
経済的な不安については、老人が働ける場も今より増えると思います。
働くためには健康である必要がありますが、医学の進歩や予防医療の広まりにより健康寿命は確実に伸びていくと思います。
ただ、健康については個人差がありますし、健康寿命が延びたとしてもいずれ動けなくなる時がくるという事実は変わりません。
自分で動けなくなった場合は、介護をどうするかという問題がでてきます。
今でさえ介護職は人手不足といわれているのに、私たちが老人になるころにはどうなるのでしょうか?
人手不足は、介護用ロボットの開発など技術で解決できるという考え方もありますので、私もそうなることを期待しています。
どんな社会になってもカギとなるのはコミュニケーション能力?
これまで書いてきたように、私自身は老後についてあまり悲観はしていません。
ただ、どんな社会になるにしても、ネット・リアルを問わず、生きていくために、ある程度のコミュニケーション能力が必要だと思います。
「それではコミュニケーション弱者はどうすればいいのか」という問題は、今後も引き続き問題になると思います。
リアルな(対面の)コミュニケーションが得意な人は、やはり強いと思います。
例えば、自分がネットに詳しくなくても、詳しい人に教えてもらったり、替わりにやってもらうこともできます。
つまり、自分でスキルを身につけなくても、他人のスキルを利用できるというわけです。
リアルなコミュニケーションが苦手な人は、ネット上でのコミュニケーション・スキルを身につけることが、生き残るためには必要かもしれません。
ただ、ネットでのコミュニケーションに習熟すれば、リアルなコミュニケーションよりも対象がずっと大きく広がるので、むしろ最強かもしれません。
いずれにしても、より良く生きていくためにコミュニケーション能力がカギとなることは当面変わらないと思います。
ただ、昔と違ってリアルなコミュニケーションが苦手な人にも、今はネットという選択肢があるという点で恵まれているのではないでしょうか。
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