団塊ジュニア世代とは何だったのか?
団塊ジュニア世代とは、諸説ありますが1971年~1974年ごろの第二次ベビーブームで生まれた世代のことです。
ロスジェネ世代と呼ばれることもありますが、こちらはバブル崩壊後の「失われた10年」の就職難に直面した世代で、もう少し幅が広く80年代初期に生まれた世代まで含まれるようです。
1972年生まれの私は、まさに団塊ジュニアど真ん中の世代です。
団塊ジュニアという呼び名から団塊世代の子供たちと思われがちですが、私の両親は団塊世代より少し上の世代ですし、必ずしも団塊世代の子供が団塊ジュニア世代というわけではありません。
団塊ジュニア世代は影が薄い?
この世代は人数が多い割に「影が薄い」「顔が見えない」ということがいわれています。
いわれてみれば確かにそうかもしれません。
かっての団塊世代のように、若いころは学生運動で世間を騒がし、社会人になってからはバリバリ働いて日本の高度成長期を支えた、といった明確なキャラクターがありません。
人数が多く、年齢も40代中盤に差し掛かって社会的地位もあがり、社会の中核を担っていてもおかしくはないですが、あまりそのような実感はありません。
団塊ジュニア世代の履歴
私たち団塊ジュニア世代は、とにかく同期の人数が多いので子どものころから競争が激しく、特に大学受験は難関でした。
東京都内の大学であればレベルに関係なく10倍以上の競争率があるのは普通でした。
入試の後は就活で競争です。
私たちが就職活動をするころにはバブルは既に終わっていました。私の通っていた大学でも年々就職実績が悪くなっており、2~3年前の先輩たちが就職できた会社でも、自分たちが入るのは無理といわれました。
おそらく就職氷河期を体験した最初の世代が、私たちだと思います。
就職できずにとりあえずフリーターになる人も結構いました。結局そのまま引きこもりになる人もいました。
もっとも当時はまだ「引きこもり」という呼び名はなかったと思います。自分のまわりでは、就職できなかった人を単にプータロー(あるいはプー)と呼んでいた記憶があります。
就職せずにアルバイトを続ける人たちをいう「フリーター」という言葉は、私たちが大学卒業した頃からマスコミで良く取り上げられるようになったと思います。「引きこもり」という言葉が出てくるのは、もう少し後だったと記憶しています。
ちなみに私自身は就職活動は一切しませんでした。在学中から税理士試験の勉強をしており、卒業後もしばらく勉強して受験した上で就職しました。
就職が厳しくなるので資格を取ろうという風潮が出てきたのもこのころからで、大学在学中に専門学校に通って資格取得を目指すW(ダブル)スクールという言葉が流行りました。
社会人になってから、20代、30代と一生懸命働いてきましたが、日本は不景気といわれ続けました。サラリーマンの平均年収もバブル期のピークから下がり続けました。
なので、誰でも一生懸命働いてさえいれば報われるという感覚はありません。
団塊ジュニア世代の結婚
私のまわりの同世代は、結婚している人が驚くほど少ないと感じます(私自身も独身です)。結婚していても子供がいなかったり、いたとしても一人だけという人が多いです。
「幻の第三次ベビーブーム」という言葉があります。本来なら第二次ベビーブームで生まれた私たちが結婚・出産適齢期になったときに第三次ベビーブームが起こるはずでした。
実際には第三次ベビーブームどころか日本の出生率は下がり続けました。
生むはずの子供を生まなかったということで、現在の少子化の原因を作ったのも私たち団塊ジュニア世代ということもできます。
団塊ジュニア世代の老後
団塊ジュニア世代も40代半ばとなり、老後がだんだん身近に迫りました。
私たちが老後を迎えるころには、労働人口が減っているでしょうから年金も支給されるかわかりません。
人数の多い団塊ジュニア世代が老人になったら、若い世代のお荷物になることは十分考えられます。
私たち世代は、老後も安心できないということになります。
自分自身のことはともかく、現時点で両親(団塊の世代およびその周辺)の高齢化がすすんでいるので、まずは両親の介護という問題に直面すると思います(既に直面している人も多いと思いますが)。
団塊ジュニア世代のこれから
普段は、自分の世代のことなど意識しないのですが、いざ考えてみると、書けば書くほどネガティブなことばかり思いつくので、気分が落ち込んできました....
やはり、自分が属する世代のことは気になります。
ただ、子供のころから競争にさらされてきた団塊ジュニア世代は、決してダメな人たちではないと私は思っています(ダメな人もいますが)。
私たち団塊ジュニア世代は、今後どのように生きていけば良いのか?
このテーマは当ブログのメインテーマとして引き続き考えていきたいと思います。
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