通勤電車の苦痛をやわらげたい

2018年5月23日

私は通勤電車(通勤ラッシュ)が苦痛です(好きな人はいないでしょうが)。
息苦しいのはもちろんですが、満員電車に漂っている何とも言えない、どんよりした雰囲気、みんなじっと無表情に黙って乗っているけど、何かきっかけがあればとたんに爆発しそうなピリピリした空気を感じます。

通勤電車は生き物としての性質を無視している?

以前に何かで読んだのですが、たくさんのネズミを狭い檻のなかに身動きできないほど詰め込んだら何が起きるかという実験で、ストレスによって異常に攻撃性が高まったネズミが、しまいにはお互いに傷つけあうようになったというのを読んだ記憶があります。

同じ生き物である以上、ネズミも人間も同じなんでしょうね。
人間には理性があるから、なんとかイライラを押さえつけているのでしょう。

生き物にはある程度自由に動ける空間が必要なのだと思います。ぎゅうぎゅう詰めに身動きできない状況になると本能的に自分の空間を確保しようとして、攻撃的になるのかもしれません。
そう考えると、通勤電車というのは人間性以前に生き物としての性質を完全に無視しています。

鉄道会社の努力で通勤ラッシュは緩和できるのか?

通勤ラッシュを緩和するため、各鉄道会社もダイヤの見直しや大掛かりなところでは複々線の計画をすすめたりと、懸命な努力はされています。

ただ、鉄道会社がいくら努力したところで、焼け石に水で根本的な解決にはならないと思います。

複々線化されたとしても、混雑が少しマシになる程度で、莫大なコストがかかる割に通勤ラッシュの解消には大きな効果は期待できないと思います。

そもそも鉄道会社は営利企業です。
莫大な設備投資をするからには、それを上回るリターンがなければなりません。
営利企業である鉄道会社は、当然のことながら利便性の向上により利用客の増加(=売上増)を見込んで設備投資をするわけです。

結局は、複々線化により混雑が多少緩和されたとしても一時的なもので、利用客の増加と相殺されてしまうでしょう(もしそうならなけば鉄道会社は大赤字で経営困難になるでしょう)。

運賃の値上げで投資分を回収できれば良いですが、競合路線があると運賃値上げは競争力低下となってしまうので難しいところです。

私にしてみれば、通勤ラッシュがなくなるなら今の2倍の運賃でも良いと思うのですが。

通勤ラッシュ解消には日本の会社が考え方を変える必要がある

通勤ラッシュは、日本の会社が考え方を改めなければ決定的な解消はできないと思います。

なぜ、どこの会社も判で押したように9時始業なのでしょうか。フレックスタイムを取り入れている会社もあるでしょうが、それも一部の業種だけでしょう。

同じ会社内でも8時出社、9時出社、10時出社と社員をグループ分けするなど、通勤時間のピークを分散する方法はあると思います。
早起きする代わりに早く帰りたい人であれば8時出社が良いでしょうし、夜遅くなっても朝はゆっくりが良い人は10時出社が良いでしょう。

また、そもそも都内(23区内)に会社が集中しすぎという問題があります。
会社や官公庁が集中することによる利便性はあると思いますが、単なるステータスとして都内に本社を持っている会社もあります。

はたして、23区内に本社を持つ意味がどれだけあるのでしょうか?

働く側にも問題はある

とはいっても、われわれ会社で働く側にも原因はあると思います。就職する会社を選ぶ際にも、「都内に本社がある=良い会社」という判断をしていないでしょうか。

そもそも求人している会社が都内の会社ばかりで、選択肢がないということもあるかもしれませんが。

会社の側からしてみれば、都内に会社がないと良い社員が集まらないという認識があると思います。

会社だけでなく働く側の人間の意識も変わらないといけないと思います。

今回は、通勤ラッシュがなくならない要因についてばかり書きましたが、いちサラリーマンとしては何ともしようがない問題ばかりなので、次回以降は、いちサラリーマンとして通勤電車の苦痛を少しでも避けるための方法について考えていきたいと思います。

 

通勤

Posted by ふじお